W杯日記

2010年07月14日

2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会もいよいよ決勝。試合開始の午前3時半に備え、前夜は参院選の民主党惨敗を確認して即就寝。であるにも関わらず、午前2時には目が覚めてしまった――例によってあまりにサッカーバカな自分。確かに眠い。だがそれ以上に、W杯の決勝を迎える興奮が明らかに上回っていた――ある種の必然である!

2010 FIFA W杯 南アフリカ大会
決勝
オランダ 0−1 スペイン(@ヨハネスブルク/サッカーシティ)


それにしても、濃密な120分であった。W杯決勝の舞台において、ここまで戦ってきた疲労と、目の前に迫った栄光を手にするための慎重さ――そういった要因を凌駕する両チームのスタイルの激突! まさに見応えのある攻防であった。

そもそも、今大会における両者のここまでの道程も素晴らしい! オランダは準々決勝でブラジルを退け、片やスペインは、1回戦では隣国ポルトガルを制圧し、そして準決勝では、イングランドとアルゼンチンとを圧倒してきたドイツをさらに圧倒! 

個人的には、その準決勝のドイツ戦同様、スペインのパスサッカーが圧倒するのではないかと考えていた。ところが実際に試合が始まってみると、オランダも凄い気迫でスペインに対抗――自分たちの時間を何度も作り出す。そのオランダの気迫は、時に激し過ぎるプレイになってしまったような感もあったが、見ていてそんなに嫌悪感はなかった(だが後から冷静に振り返って見ると、最後にその歪みが勝敗の行方を左右したように捉えることもできるか……)。

華麗なパスワークで何度も崩そうとするスペイン、激しいハードワークから一気に高速カウンターを試みるオランダ。前後半90分を通しての決定機は、スペインがCKからセルヒオ・ラモスの惜しいヘッドと、途中交代で右サイドを切り崩していたへスス・ナバスのクロスからシャビのシュート。対するオランダはロッベンが抜け出す超決定機があったが、これを2度も防いだのがスペインGKのカシージャス!

かのモウリーニョも、「ワールドカップでは優れたGKを抱えていることが重要になる。その意味ではスペインにはカシージャスという最高のGKがおり、守備面はほぼ万全だろう」(「Number PLUS」南アフリカW杯蹴球読本より)と説いている。この試合を決定付けたのは、ある意味ではカシージャスの2つのビッグセーブであったのかもしれない。

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結局はスコアレスで突入した延長戦。私の興味は(勝敗の行方はもちろんだが)、スペインの不動のエース、F・トーレス投入の可否に集約されつつあった。だが実際には、ここまでにスペインはペドロOUT→へスス・ナバスIN、シャビ・アロンソOUT→セスク・ファブレガスIN。

4-2-3-1から4-1-4-1へと、EURO2008を彷彿とさせるような万全な布陣へ移行していた(シルバが絡んでいないのは個人的には残念だったが)スペインにとって、もはやF・トーレスが入る余地は無く、それもまた現実的な選択であると納得せざるを得ないような状況に思われた。

ところが延長後半開始直後、ついにF・トーレス登場! しかも、確かに代えるとすればここしかなかったのだろうが、今大会絶好調で得点王のシャビがOUT――恐るべし、ビセンテ・デルボスケ采配! さらにこれは後から分かったことだが、F・トーレスは試合前の練習を回避しており、また実際の試合での動きを見ても、相変わらずトップ・フォームからは程遠い印象。それでも最後の最後にまさに切り札として登場するとは――デルボスケは、大舞台で決勝ゴールを決め続けたF・トーレスのジンクスに賭けたとでもいうのか!?

そして遂に訪れた延長後半11分、もはや語るべくもないイニエスタのゴール!左サイドから上げたF・トーレスのクロスの軌道には何も期待できなかったが、こぼれ球をセスクが上手く繋いでくれた。このゴールに至るプレイ自体は泥臭いようにも見えるが、それはスペインの美しき戴冠に相応しい、あまりに眩い瞬間でもあった! 

逆にオランダにとっては、最後にクリアミスをしたのはファンデルファールト。攻撃的な選手として途中投入されたものの、ハイティンガの退場によってあの位置にいざるを得なかったのか――オランダの激しいプレイのつけが最後に回ってきたとも言えよう。

なお、過去にイニエスタのゴールで個人的に印象深いのは、昨シーズンのCL準決勝2ndレグ――チェルシーを地獄に突き落としたロスタイムのアウェイゴールだ。現地の実況「メッシ、メッシ、メッシ、イニエスタ! ゴ〜ル!!!」は今でも私の脳裏に焼き付いている。



当時と同様、南アフリカの地でも、またもユニフォームを脱ぎ捨て歓喜のイニエスタ(今回は亡き友へのメッセージが書かれていた模様)。 このゴールによってスペインはついにW杯初優勝! EURO2008に続き、攻撃的で美しいパスサッカーを貫いた、まさにスタイルの勝利だ!

スペインの歓喜を見届け、テレビの電源を切る――独り静かにソファーに佇む。W杯が終わった瞬間、自分はいつも同じ事を考えている――4年後の自分は、一体何をしているのだろうか、と。まぁ、毎回いつも何も変わってはいないのだが……。

午前6時半、そのまま出勤し、週明けの仕事に従事。そして翌朝――また3時半に自然と目覚めてしまう自分がいた。苦笑すると同時に、どこか寂しくも思う。

次のW杯は2014年のブラジル大会。その前にEURO2012もあるか! いや待てよ、来シーズンのスペインリーグも興味深いな――実質的な世界チャンピオンのバルサに対し、モウリーニョを招聘したレアル!

そしてもちろん、Jリーグがある! 今週末には、さっそくまたスタジアムに足を運ぶことになるだろう。一つのW杯が終わっても、サッカーに纏わる楽しみは尽きない。そういった、またいつもの日常が始まる……。

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miyanofu1204 at 21:08コメント(0)トラックバック(0) 

2010年07月11日

【2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ大会 決勝プレビュー】

準決勝の第1試合をオランダが勝ち抜けた時点で、決勝のカードが面白くなることは明白であった。

オランダ−ドイツ。クライフが躍進した1974年来の決勝での再戦――歴史と伝統を感じさせるカードだ。

オランダ−スペイン。美しいサッカーを標榜する攻撃重視の両チームが激突――どちらが勝っても初優勝だ。

私が考えるサッカーの魅力は、何と言っても攻撃的で美しいサッカー。逆に、ドイツやイタリアの様な堅実なサッカーは以前から嫌悪してきた(まぁ今大会のドイツは別物だが)。

ともなれば、希望する決勝のカードはもちろん後者のオランダ−スペイン。だが現実的には前者のオランダ−ドイツになりそうな雰囲気もあり、もしそうなったら決勝ではオランダを全力で応援するのみと考えていたのだが……。

ところが準決勝の第2試合は、スペインの完勝という予想外(!?)とも言える結果に終わり、これで決勝はオランダ−スペインという個人的にも最高のカードとなったのだ。

スペインが勝ち抜け、このカードが決まった当初は、両チームのサッカーを純粋に楽しめる観戦になるなと思っていた。どちらか一方の負けを願うのではなく、両者のサッカーを心から堪能できるだろうと。

だが時間が経つにつれ、自分の考えは少しずつ変化していく。

もしオランダが勝利すれば、また日本のメディアは、大会では日本が1番オランダを苦しめたなどと騒ぎ立てるだろう。日本が負けたのは優勝したチームなのだからと、また意味のない岡田擁護論が蒸し返されることだろう。

逆に、スペインのドイツ戦でのデキを見るに、オランダ相手でも攻撃力で圧倒しそうな勢い。こうなったら、さらにオランダを完全に凌駕しても良いのではないかと。

いずれにせよ、W杯初優勝のチームが新たに誕生する歴史を我々は見ることができる。そしてその栄冠を勝ち取るのは、美しい攻撃サッカーを展開する現代サッカー最高のチーム!

そして、オランダ−スペインは、ある意味において「クライフダービー」と言うことができよう。前述した1974年大会で、選手としてオランダにトータル・フットボールを完成させ、そして1990年代には、バルサの監督としてスペインにパスサッカーの潮流を作る。

クライフに始まった美しく攻撃的なサッカー――そんなサッカーを嗜好するファンにとっての最高のカード。それこそがこのクライフダービーなのである!

先のCLをモウリーニョ率いるインテルが制して以降、続くこのW杯においても、守備的な戦術で相手の攻撃的な長所を消すサッカーが一つのトレンドとなった――いわゆる「モウリーニョ・シンドローム」

それでも決勝に残ったのはオランダ−スペイン! このクライフダービーこそ、モウリーニョ・シンドロームに対する最高のアンチテーゼであり、そして最強のワクチンである!

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miyanofu1204 at 18:11コメント(2)トラックバック(0) 

2010年07月10日

2010 FIFA W杯 南アフリカ大会
準決勝
ドイツ 0−1 スペイン(@ダーバン/ダーバン)


W杯初の決勝進出を目論むスペインにとって、対峙するドイツの壁――あまりに強固なのではないかと思われた。

確かにスペインは、EURO2008を美しいサッカーで制し、その頂点に立った先には、南アフリカでの決勝の舞台を見据えていたはずだ。

だが今大会のドイツは、2年前にスペインに敗れたそれとはまるで別のような高いパフォーマンスを見せていた。逆に2年前に比べあまりに低調なデキに見えるスペイン。私はEURO2008同様スペインの勝利を渇望していたが、さすがに今回はドイツの新しいサッカーに屈するのではないかと恐れていた。

試合が始まると、スペインが思いのほかパスサッカーを展開することができ、かつての良いリズムを取り戻しつつあるかのような試合運び。ドイツの屈強なセンターバックを崩すには至らないものの、サイドから小気味の良い攻撃を見せる。

それでも、試合前から抱く私の恐れが消えることはなかった。ドイツの前半は守備的なゲームプランなのではないかと。ドイツ自慢の高速カウンターも鳴りを潜める――それでも、私の恐れが消えることはなかった。後半一気にギアチェンジして攻めてくるのではないかと。

ところが、スコアレスで折り返した後半に入っても、試合の流れが変わることはなかった。圧倒的なパスワークでボールを保持するスペインに対し、ほぼ防戦一方なドイツ……。

ドイツは後半7分に左サイドバックのボアテングOUT→ヤンセンIN。さらに10分後にはトロホウスキOUT→クロースIN。後半早々から2人の選手交代――このレーブ采配を見て、私の恐れていた疑念は解消され、前向きな確信へと変わった。この試合、ドイツが守備的なゲームプランなのではなく、スペインの攻撃が圧倒的に支配しているのだと!

そして気付いた。今大会は、モウリーニョ・シンドロームとも呼ばれる守備的な戦術が一つのトレンドともなっている。守備的な戦術は相手の攻撃的な長所を消し、その術中にはまった攻撃的なチームは、不調なのか、と見ている側に錯覚を引き起こす。この試合はまったく逆だ。スペインの圧倒的な攻撃力がドイツの長所を完全に消し去っている!

後半早々のドイツの選手交代をもってしても、スペインの優位は動かない。もしドイツにミュラーがいたら――そんなタラレバももはや意味を為さない。そしてスペインは、CKからプジョルの豪快ヘッドでついにドイツのゴールを抉じ開ける! 残り時間はロスタイムを入れても約20分――W杯初の決勝進出に向けて、スペインの視界が一気に開けてきた!

スペインは後半36分に前線のビジャOUT→F・トーレスIN! 41分には同じくペドロOUT→シルバIN。EURO2008を制した役者の揃い踏みだ! ただ、F・トーレス投入直後の決定機――ゴール前でフリーのF・トーレスにパスを送らなかったペドロのプレイにはどうにも納得がいかない! あそこでF・トーレスがゴールを決めれば、この試合を決定付けると同時に、決勝に向けてもさらに勢いがついだろうに! でもまぁペドロは試合中もチームのために走りまくっているわけだし、自分がゴールを決めて決勝でもスタメンを勝ち取りたい気持ちも分からないではないのだが……。

試合終盤、スペインの攻撃に翻弄され続けたドイツは、完全に足が止まってしまっていた。パワープレイにも冴えがなく、守備でもボールを追う気力が消えてしまっていた。それに乗じて、華麗なパス回しで時間稼ぎをするスペインのレベルの高さといったら! コーナーフラッグ付近でボールをキープする時間稼ぎはよく目にするが、相手ゴール前でパスを回し続けてあわよくば追加点を狙うような時間稼ぎなんて初めて見た!

今大会最強とも目された難敵ドイツを下し、スペインがW初の決勝進出――私自身も最高の気分だ!

これで決勝はオランダ−スペイン。美しきサッカーを標榜するサッカー・ファンにとって、考え得る最高のカードだ!!!


miyanofu1204 at 19:59コメント(0)トラックバック(0) 

2010年07月07日

昨夜は出張先から午後7時に帰宅、午後8時就寝――もちろん、W杯観戦に備えるためだ。

午前1時前に一度目が覚めてしまい、嫌な気分になる。それでも何とか二度寝に成功し、まさに目覚まし時計が鳴る直前の午前3時20分に、自然に自分から目が覚める。

いつもは目覚まし時計を何度も鳴らしているのに――あまりにサッカー馬鹿な自分に苦笑する。事実、それだけ楽しみなのだ。W杯準決勝を生中継で見ることができる――それだけで至福である。

2010 FIFA W杯 南アフリカ大会
準決勝
ウルグアイ 2−3 オランダ(@ケープタウン/グリーンポイント)


出場停止や負傷等で手負いのウルグアイに対峙する、我が贔屓のオランダ。試合前から、私は意外と冷静であった。オランダが勝ち抜けるであろうことは間違いないと思っていた!

ところが試合は、戦力ダウンしていると思われたウルグアイが、これまで同様の勢いでプレス&縦1本のサッカー。相変わらず好調には見えないオランダを上回る内容に見えた。

そんな雰囲気でも先制はオランダ――だからサッカーは面白い。キャプテン、ジオバンニ・ファンブロンクフォルストの豪快なミドルが炸裂! W杯準決勝の舞台とは言え、そのシュートのレベルは別格――突如あんなシュートが飛び出してくるのだから、本当に一瞬たりとも目が離せない。

前半18分――このオランダの先制ゴールによって、より楽観していた自分がいた。今大会のオランダはより堅実志向――このままの逃げ切りも濃厚なのではないかと。

ところが逆に、ウルグアイの同点ゴールも唐突にやってくる。前半終了間際の41分、今大会好調のフォルランが、お返しとばかりのこれまた強烈ミドル! これで試合は面白くなったと言えるのだろうが、あまりリズムの良くないオランダが追い付かれたことは、不安材料。この大会は南半球で行われいた(即ち南米が有利)のだということが、急に脳裏をかすめた前半終了であった。

後半、オランダはデゼーウOUT→ファンデルファールトIN。より攻撃的なカードを切ったのだろうが、即効薬となるような展開にはならず。むしろ、オランダを突き動かしたのは、このままではいけないという危機感であろうか――大会序盤からなかなかコンディションが上がってこないように見えるファンペルシーがようやく良質な動きを見せ始め、打開の道を探る。

オランダ待望の追加点は後半25分――ゴール前で細かく繋いだスナイデルのシュートが、ファンペルシの足をかすめてゴール! だがこのシーン、私は全然喜べなかった――当然オフサイドの笛が吹かれるだろうと見ていて思ったからだ。

だが笛が鳴ることもなかったし、ウルグアイの選手が抗議する様子もなかった。明らかにボールに関与したと思われるファンペルシーはオフサイドポジションだと思ったのだが、スロー映像で見ると、その前の段階ではオフサイドラインぎりぎりの所で抜け出していた。それもかなり微妙な位置! スローで見るにオフサイドではないと私は判断したが、実際のピッチ上では副審の旗が躊躇無く上がっていてもおかしくないプレイであった。

何だか喜べないオランダの追加点であったが、3分後には今度はロッベンの鮮やかヘッドで3−1! これは文句のない完璧なゴール。オランダの勝利を確信し、先ほどの分までガッツポーズ!

オランダが一気の2ゴールでたたみかける一方、少ない残り時間でも最後まで諦めずに反撃にでるウルグアイ。この展開を見て気付く――この試合、オランダの攻撃が不調だったのでなく、ウルグアイの守備がオランダのリズムを封じ込めていたのだと。ウルグアイが攻撃的に出た途端、オランダの攻撃も躍動!

これこそが見ていて面白い展開だ!と一人納得する。今大会、と言うよりも、モウリーニョ率いるインテルがCLを制して以降、守備的な戦術トレンドに対する議論が白熱している。だがこの後半残り15分を見て思う――やはりサッカーは常にゴールを狙い合う攻撃的な内容が興奮するのだと!

粘りを見せるウルグアイは、後半39分に何とフォルランOUT(負傷していたことが後から明らかになる)→S・フェルナンデスIN。それでも果敢に攻め立て、ロスタイムのゴールで1点差! さらにロスタイムをとるウズベキスタンのイルマトフ主審――最後のパワープレイにヒヤヒヤながらも、オランダが何とか逃げ切った形となった!

オランダはW杯で32年ぶりの決勝進出――この間、EUROを制したことはあるが、やはり「32年」という数字には、重みを感じずにはいられなかった。

観戦終了は午前5時半。シャワーを浴び、少しゆっくり過ごして出勤――オランダが決勝に進出したのだ、最高の気分で出勤だ!

一日の仕事を何とかこなし、帰りには、今日発売の「Number」W杯臨時増刊第4号(文藝春秋)を購入。このW杯臨時増刊シリーズも、いよいよ終焉かと思うとどこか感慨深い。

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冒頭の記事を幾つか読んで脳内をストレッチ――サッカーを読み解く文体に触れ、また同じく帰りにコンビニで買ったKIRIN「世界のハイボール」の新商品・樽熟カルヴァスト&ソーダを呷りながら、一気にキーボードを叩き、本日分のブログを書き上げる。

−KIRIN 世界のハイボール
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さて、今夜もそろそろ寝るとしよう。いや、逆に興奮して眠れないかもしれない。それでも良い! ただただ、ドイツ−スペインの準決勝が堪能できればそれで良いのだ。好ゲームになること必至のこのカード、これも歴史的な1戦となること間違いなし! そして勝つのはもちろんスペイン!!!


miyanofu1204 at 21:33コメント(0)トラックバック(0) 

2010年07月06日

2010 FIFA W杯 南アフリカ大会
準々決勝
パラグアイ 0−1 スペイン(@ヨハネスブルク/エリスパーク)


アルゼンチンの希望が潰えた一方、続くスペインに対して、私は楽観視していた。相手はパラグアイ――決勝T1回戦の日本戦を見るに、スペインとはサッカーの質も、そしてネームバリューも違い過ぎると。

ところがこの試合のパラグアイは、序盤からプレスで躍動――同国初のW杯ベスト8という快挙が、チームの精神的な飛躍・解放へと繋がっているかのようなプレイぶりだ。

逆に期待のスペインは、EURO2008で魅せた美しいパスサッカーが全く機能せず。前線の2トップ、F・トーレスはトップフォームから程遠いし、ダビド・ビジャは左サイドに張り付き過ぎているような印象。確かに今大会のビジャはあの位置からゴールを重ねてはいるが……。「オルタレサの賢人」ルイス・アラゴネスからのこの美しく完成されたチームを引き継いだ、ビセンテ・デルボスケ監督の意図は如何に!?

スコアレスで迎えた後半11分、不調のF・トーレスOUT→セスク・ファブレガスIN。4-4-2から4-5-1へ。EURO2008ではセスク投入はリズムを変えるアクセントになっていたし、1トップ(当時は4-1-4-1)の方がパス回しが機能していたはず。これで行けるぞスペイン!

ところがその数分後、スペインがまさかのPK献上――GKカシージャスのスーパーセーブ! さらに直後、今度は逆にスペインにPKが転がり込んでくる! 

1度は決めたシャビ・アロンソが微妙な判定で蹴り直しとなり、2度目はGKに弾かれる。そのこぼれ球に突っ込むセスクがGKより先にボールを触り、倒されてまたPK(!?)――このプレイを主審が見逃していなかったら、1分間にPKが4回というとんでもないシーンになるところだったのに(それにしてもこのダメ主審、肝心な所を全然見てなかったな)!

こんなゴタゴタからスペインがようやく抜け出したのは、後半38分。足が止まり始めたパラグアイに対し、イニエスタ→ペドロ→ビジャで、ようやく終止符を打つことができた(このゴールでさえもボールがポストに3回も当たるという!)。

パラグアイは最後にサンタクルスに決定機があったが、カシージャスに簡単に弾かれ終焉。そのサンタクルスや、PKを外した(ポルトガルリーグ得点王)カルドソらにゴールハンターの雰囲気が(日本戦でも)全然感じられなかったのが、パラグアイにとっては痛手であったか。

これで準決勝は、ウルグアイ−オランダに、ドイツ−スペイン。まぁオランダはまた楽観視できるとして、問題はドイツ−スペインだ。

ドイツは恐ろしく凄いチームになっている。クローゼ、ポドルスキ、シュバインシュタイガー、ラームといった旧来からのスターに対して、ミュラー、エジル、ケディラ、ボアテンクらの新戦力が融合。むしろバラックが抜けたことでスピード感も増しているかのような印象。ミュラーの出場停止がスペインにとってはラッキーか。

スペインも、守備力は強固で安定しているはず。またここに来て、F・トーレスがスタメン落ちかとの報道も為されている模様。だが私の脳裏には、EURO2008のファイナルでラームをブッチ切ったF・トーレスの決勝ゴールが、今でも鮮明に息づいている!


miyanofu1204 at 02:36コメント(0)トラックバック(0) 
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