NO REYSOL NO LIFE！

上げ潮ムードのレイソルがリーグ第15節でホーム日立台に迎え撃つは、宿敵・鹿島アントラーズ――もはや言わずもがなの因縁の相手。多くのレイサポが胸に秘める想い――チケットもソールド・アウト。必勝態勢で日立台参戦。

2012・Ｊ１リーグ【第15節】
柏レイソル 1-1 鹿島アントラーズ（＠日立柏サッカー場）

前半、序盤のＦＫと、26分くらいに左サイドを崩したこぼれ球――レアンドロに２度の決定機。レアンドロが外すならしょうがないと納得。それまで6:4でレイソルに分がある展開であったが、5:5へと試合の趨勢が移って行く――決定機を逃したこでの理。

対する前半の鹿島は、左サイドを崩しての遠藤の決定機があったくらいか。

だからこそ後半もいけそうなムードがあったが、後半開始早々の５分に鹿島は小笠原が左足ミドルを振り抜いて先制弾。

このシーン、レイソル初先発を果たしたＤＦクゥオン・ハンジンの寄せが甘かったようにも見えたが、帰宅してＶＴＲを確認してみると、いやいや鹿島の攻撃を誉めるべき。このＤＦクォン・ハンジン、ヘディングやボール裁きにまだ粗さも目立ったが、この経験を糧にさらなる飛躍が期待される若手の成長株。

同点、逆転を目指して猛攻を仕掛けるレイソル――早い時間帯に同点ゴールが生まれる雰囲気もあったが、立ちはだかるは鹿島ＧＫ曽ヶ端。酒井が右サイドを崩し、ワグネルにも何度も決定機――ことごとくゴールから弾かれる。

レイソル攻勢も、時間も過ぎるのも早かった後半。ここで鹿島に負けるのは精神的ショックも大きいと少し気分も悪くなってしまった一方、徐々に諦めムード漂う日立台――だが最後に幸運が転がり込んできた。

この試合、主審を務めていたのはパラグアイ人のアントニオ・アリアス氏。

−パラグアイサッカー協会と審判交流プログラムを実施（＠ＪＦＡ）
http://www.jfa.or.jp/coach_referee/topics/2012/23.html

前節はＪ２の東京Ｖ−千葉戦（＠味スタ）を裁いていた情報から、几帳面な笛であるらしいことの情報は得ていたが、この試合も終始ボディコンタクトに厳格な軽い笛の連続。そして最後の最後に、鹿島ＤＦ西のハンドでレイソルにＰＫ献上。

このシーン、ＶＴＲで見れば確かにハンドと言えなくもないが、スタジアムで見ていた限りではそれほどのプレイには感じなかった。むしろ鹿島サポには悪いが、やってくれちゃったなぁという印象。

レアンドロのＰＫを曽ヶ端弾く→ポストに当たったこぼれ球にレイソル林が詰める（この時点で同点ゴールを確信）→これを小笠原がファウル気味のタックルで防ぐ（もう一度ＰＫだろといきり立つ）→さらにそのこぼれ球を近藤が押し込んで同点ゴール！

この一連のシーンはかなりドタバタ感もあったが、主審の仕草からすぐに同点ゴールを確信してガッツポーズ！

思えば、その数分前の鹿島・大迫の決定機を、ゴールライン上で掻き出した茨田のプレイがあまりに大きかったことに気付く（既にロスタイムに入っていたその時点では半分諦めていたのでただ茫然と眺めているだけであったが）。後半途中投入の茨田はあまり機能していないように見えたが、このワンプレイだけでも値千金のビッグプレイであった。

機能しないといえば、同じく後半途中投入されたＦＷ林も同様。簡単にドリブルをかっさらわれる田中順もいまいちであったが、この林はレイソルのＦＷとしてはもはや限界に達しているように見えてならない。キタジの方が断然ましであったろうに…。

すんでのところで敗戦を逃れ、貴重な勝ち点１をゲットできたレイソル。特に同点劇のシーンでは遠くの逆サイドであった鹿島サポからすれば納得できない心情も分からないではないが、試合展開から見るとドローは妥当であったとも思える印象であった。

いや、前半の良い時間帯でしっかり１ゴールでも取れていれば、もっと楽な試合展開に持ち込めたとも思っている。リーグにおける次の鹿島との再戦は、最終節の鹿島スタジアム。その時レイソルはどんな状態で敵地に乗り込むのか――まだまだ楽しみはあるように思う。



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