2011年10月20日

2011・J1【第29節】山形戦

日差しが強く、どこか朗らかな陽気の日曜の午後。そんな中での、勝てば首位浮上という一戦――先の大宮戦とほぼ同一のシチュエーション。

だが、レイソルが同じ過ちを犯すことはなかった――試合前のスタジアムの雰囲気、明らかに大宮戦とは違っていた。凄味・殺気・緊張感――何とも形容し難い、だがそれは間違いなくレイソルの「戦う」の雰囲気。

yamagata01

2011・J1リーグ【第28節】
柏レイソル 1-0 モンテディオ山形(@日立柏サッカー場)


相性の悪い山形との対戦――試合は両チームの攻め合い・凌ぎ合い。ボール保持は山形だが、それはレイソルペースにも見えた。お互いに超決定機は訪れず――固唾を呑んでその瞬間を待望する。

レイソルに「幸運」が訪れたのは前半31分。レイソルCKからゴール前の混戦――主審の扇谷氏がPKスポットを指し示す。

敢えて「幸運」と書いたのは、このプレイ、スタジアムで見ていてもまさかPKの笛が鳴るとは思わなかったし、帰宅後にVTRで見返しても、その印象が変わることはなかった。確かに見ようによっては、レイソル増嶋がボールの落下地点で押し倒されたように見えなくはないが……。

とにかく、レイソルにとっては首位浮上に向けて大事なPK――これまた先の大宮戦と同様のシチュエーション。だがここでも、レイソルが同じ過ちを犯すことはなかった。

PKを蹴る前のボールを大宮GK北野に奪われ相手の間合いに引き込まれたそれに対し、今回はPK判定を巡る混乱をよそにしっかりボールを保持して佇むワグネル――この光景を見た瞬間、私はワグネルのPK成功を確信していた。

一度は決まったかに思えたワグネルのPKは蹴り直し――PK判定同様に律儀過ぎる扇谷主審の判定基準には本当に嫌気がさすが、一方で再度のワグネルPK成功の確信は変わらなかった。その雰囲気が変わることはなかった。

蹴り直しのPKもしっかり同じ左方向に決めるワグネルの類稀な精神力で、レイソル首位浮上の鍵を握る先制点が転がり込む――試合も途端に明らかなレイソルペースへ。前半のうちにもう1点入れば万全な試合展開であったが、そこまでには至らず。

後半、先に動いてきた山形に対し、レイソルは69分に澤→茨田、キタジ→田中順の2枚代えで試合の活性化を図るが、好転するまでには及ばなかった。それでも、試合運びはレイソルにとってある意味万全に見えた。

レイソルに決定機は生まれなかったが、それは山形も同様。勝利=首位浮上に向け、概ね危なげ無い試合運び。試合後チェックしてみると、後半のシュート数は、レイソル0・山形1。何という後半の試合展開!?

これをいわゆる「したたか」と呼べるのだろうか。さすがに後半シュート0はいただけないように思うし、「幸運」なPKだけでの勝利はあまり喜べたものでもない。だが、この勝利でついにレイソル首位再浮上――最高の結果を得たと言うことはできるだろう。

リーグも残すところあと5試合――もうこうなったら優勝に向けて突き進むのみ。「幸運」なPKが巡ってきたということは、残りのなかでゲームを左右し得る「不運」な判定に遭遇することもあるだろう。そこを、レイソルの持つチームの総合力で乗り切ってはじめて、リーグ制覇が視界に入ってくるように思える。

だが、この試合の結果を経て、これだけは間違いなく断言できる――風はレイソルにふいている、と。

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miyanofu1204 at 22:31コメント(0)トラックバック(0)レイソル観戦記  

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