2010年07月11日
モウリーニョ・シンドロームを打破するクライフダービーの実現!
【2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ大会 決勝プレビュー】
準決勝の第1試合をオランダが勝ち抜けた時点で、決勝のカードが面白くなることは明白であった。
オランダ−ドイツ。クライフが躍進した1974年来の決勝での再戦――歴史と伝統を感じさせるカードだ。
オランダ−スペイン。美しいサッカーを標榜する攻撃重視の両チームが激突――どちらが勝っても初優勝だ。
私が考えるサッカーの魅力は、何と言っても攻撃的で美しいサッカー。逆に、ドイツやイタリアの様な堅実なサッカーは以前から嫌悪してきた(まぁ今大会のドイツは別物だが)。
ともなれば、希望する決勝のカードはもちろん後者のオランダ−スペイン。だが現実的には前者のオランダ−ドイツになりそうな雰囲気もあり、もしそうなったら決勝ではオランダを全力で応援するのみと考えていたのだが……。
ところが準決勝の第2試合は、スペインの完勝という予想外(!?)とも言える結果に終わり、これで決勝はオランダ−スペインという個人的にも最高のカードとなったのだ。
スペインが勝ち抜け、このカードが決まった当初は、両チームのサッカーを純粋に楽しめる観戦になるなと思っていた。どちらか一方の負けを願うのではなく、両者のサッカーを心から堪能できるだろうと。
だが時間が経つにつれ、自分の考えは少しずつ変化していく。
もしオランダが勝利すれば、また日本のメディアは、大会では日本が1番オランダを苦しめたなどと騒ぎ立てるだろう。日本が負けたのは優勝したチームなのだからと、また意味のない岡田擁護論が蒸し返されることだろう。
逆に、スペインのドイツ戦でのデキを見るに、オランダ相手でも攻撃力で圧倒しそうな勢い。こうなったら、さらにオランダを完全に凌駕しても良いのではないかと。
いずれにせよ、W杯初優勝のチームが新たに誕生する歴史を我々は見ることができる。そしてその栄冠を勝ち取るのは、美しい攻撃サッカーを展開する現代サッカー最高のチーム!
そして、オランダ−スペインは、ある意味において「クライフダービー」と言うことができよう。前述した1974年大会で、選手としてオランダにトータル・フットボールを完成させ、そして1990年代には、バルサの監督としてスペインにパスサッカーの潮流を作る。
クライフに始まった美しく攻撃的なサッカー――そんなサッカーを嗜好するファンにとっての最高のカード。それこそがこのクライフダービーなのである!
先のCLをモウリーニョ率いるインテルが制して以降、続くこのW杯においても、守備的な戦術で相手の攻撃的な長所を消すサッカーが一つのトレンドとなった――いわゆる「モウリーニョ・シンドローム」。
それでも決勝に残ったのはオランダ−スペイン! このクライフダービーこそ、モウリーニョ・シンドロームに対する最高のアンチテーゼであり、そして最強のワクチンである!
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準決勝の第1試合をオランダが勝ち抜けた時点で、決勝のカードが面白くなることは明白であった。
オランダ−ドイツ。クライフが躍進した1974年来の決勝での再戦――歴史と伝統を感じさせるカードだ。
オランダ−スペイン。美しいサッカーを標榜する攻撃重視の両チームが激突――どちらが勝っても初優勝だ。
私が考えるサッカーの魅力は、何と言っても攻撃的で美しいサッカー。逆に、ドイツやイタリアの様な堅実なサッカーは以前から嫌悪してきた(まぁ今大会のドイツは別物だが)。
ともなれば、希望する決勝のカードはもちろん後者のオランダ−スペイン。だが現実的には前者のオランダ−ドイツになりそうな雰囲気もあり、もしそうなったら決勝ではオランダを全力で応援するのみと考えていたのだが……。
ところが準決勝の第2試合は、スペインの完勝という予想外(!?)とも言える結果に終わり、これで決勝はオランダ−スペインという個人的にも最高のカードとなったのだ。
スペインが勝ち抜け、このカードが決まった当初は、両チームのサッカーを純粋に楽しめる観戦になるなと思っていた。どちらか一方の負けを願うのではなく、両者のサッカーを心から堪能できるだろうと。
だが時間が経つにつれ、自分の考えは少しずつ変化していく。
もしオランダが勝利すれば、また日本のメディアは、大会では日本が1番オランダを苦しめたなどと騒ぎ立てるだろう。日本が負けたのは優勝したチームなのだからと、また意味のない岡田擁護論が蒸し返されることだろう。
逆に、スペインのドイツ戦でのデキを見るに、オランダ相手でも攻撃力で圧倒しそうな勢い。こうなったら、さらにオランダを完全に凌駕しても良いのではないかと。
いずれにせよ、W杯初優勝のチームが新たに誕生する歴史を我々は見ることができる。そしてその栄冠を勝ち取るのは、美しい攻撃サッカーを展開する現代サッカー最高のチーム!
そして、オランダ−スペインは、ある意味において「クライフダービー」と言うことができよう。前述した1974年大会で、選手としてオランダにトータル・フットボールを完成させ、そして1990年代には、バルサの監督としてスペインにパスサッカーの潮流を作る。
クライフに始まった美しく攻撃的なサッカー――そんなサッカーを嗜好するファンにとっての最高のカード。それこそがこのクライフダービーなのである!
先のCLをモウリーニョ率いるインテルが制して以降、続くこのW杯においても、守備的な戦術で相手の攻撃的な長所を消すサッカーが一つのトレンドとなった――いわゆる「モウリーニョ・シンドローム」。
それでも決勝に残ったのはオランダ−スペイン! このクライフダービーこそ、モウリーニョ・シンドロームに対する最高のアンチテーゼであり、そして最強のワクチンである!
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