2009年12月31日

『日本サッカー 世界で勝つための戦術論』

西部謙司の『日本サッカー 世界で勝つための戦術論』(青春新書INTELLIGENCE)読了。

日本サッカー 世界で勝つための戦術論 (青春新書INTELLIGENCE)日本サッカー 世界で勝つための戦術論 (青春新書INTELLIGENCE)
著者:西部 謙司
販売元:青春出版社
発売日:2009-11-03
おすすめ度:4.5
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これまで、サッカーの「戦術」というと、「4-2-3-1」や「4-4-2」といったような布陣を中心にイメージしていたが、本書では、その布陣以上に、「勝つためのボールの運び方」に力を入れて論じていた点が参考になる。

そのチームの選手の特色に応じたボールの運び方、そして、より効果的にボールを運ぶための選手の動きやチームとしての規律――それこそがサッカーの「戦術」である、と。

なるほど、これは今までの私にはなかった、まさに目から鱗のサッカー観である。サッカーの試合を観戦していく上で、また新たな観点を備えることができた1冊である。

なお、さらに本書の秀逸は、最終章の「“日本サッカー世界一”への未来地図」。Jリーグの「秋春制」に異を唱える関係者やファンが多いことを引き合いに、こう喝破している。

Jのある幸せ。それをないがしろにしてまで進歩しなくてもいい、日本がW杯で勝てなくてもいい、もしかしたら、そう感じたのではないだろうか。

そう、その通りなのである。日本のサッカーは弱くていいのである!

日本のサッカーを取り巻く諸課題について論じる際、この「弱い」ということを大前提にしていかないと、その中身は意味のないものになってしまうと感じるのである。

ブログ村 柏レイソル


miyanofu1204 at 02:12コメント(1)トラックバック(0)Book Review  

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コメント一覧

1. Posted by やすべぇ   2009年12月31日 13:35
オシムもシステムは布陣にすぎないと言っていましたね。

私個人としては、西部さんは日本のサッカージャーナリストの中で数少ないブレの無い軸を持っている、記事に信頼がおける方だと思います。
こういう方がもっと注目されて取り上げられると、日本人のサッカーリテラシーの向上、そしてサッカーのレベルアップに繋がるのですけどね。



今年は残念な結果になりました。
来年は一年で昇格しましょう。
来年も宜しくお願いします。

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